曇り空の下、短い散歩

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ここ一週間、何故か自転車に乗るタイミングがつかめずに

乗らずじまいでいたので、ちょっと天気が悪いが一時間ほど

ポタリングでもしようと思い出かけることにする。空を見ると

山には雲が降りてきているが、海側は少し晴れ間も見える。

ただ久しぶりの自転車なので、追い風に押されて走り出したい

と思い、雨雲が待ちかまえているような山へ向かって走り出す

ことにする。

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外環状線を追い風に押されて気持ち良く上って行き、矢倉橋から

日向峠へ行こうとも思ったが、今日は坂道を上がる気もせず

そのまま内野の方へ進むことにする。走り出しを追い風に押される

方にしたのが正解で、さほど力を入れなくてもスイスイと進んで

ゆく。そして視界を流れて行く曇り空の下の風景を、ぼんやりと

目で追いながら、その風景との対話が始まって行く。

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こんなしっとりとした曇り空には、古びた家や病葉、熟れて落ち

そうな柿の実などがよく似合う。小さな田圃には刈り取られた稲が

掛け干しされて、その向こうの遠くの山には雲がドシッと腰を

降ろしたように、山の稜線をすっかり覆い隠してしまっている。

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このまま曲淵ダムまで上ろうかとしていると、まるで帰り道を誘

うような小雨がパラパラと落ちてくる。その雨に促されるように、

今日はここで折り返えすことにしよう。

p1200641.jpg


内野から折り返すと今度は向かい風が、まるでおしゃべりな子供の

ように耳元を騒がせながら吹きすぎて行く。その中を走るのも悪く

はないが、今日のような曇り空には、また別の違った楽しみ方が

ある。今日の空に似合うような風景を求めて、村の中の小さな路地

へと彷徨い込むことにする。

p1200645.jpg


こんな日のポタリングの時は妙な勘が働くもので、路地に迷い込んで

すぐに、人気のないツタの絡まった建物を見つけることが出来た。

ここから数年このまま放置されれば、やがて朽ち果てて行くだろう

この家も、きっと数年前までは人の営みがあり、笑い声も聞こえて

いたことだろう。そんな姿に思いを馳せるには、こんな曇った暗い空

の下が一番よく似合う。

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廃屋を離れ、西側の晴れ間の覗く空を目指すように走る。走りながら

視界を通り過ぎて行く風景の中の、色鮮やかなその一片を手折りながら

私の中の風景も鮮やかな色に染まって行く。

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運動公園から室見川沿いに折れ、車の走ることのない新しい橋の上で

しばらく空を眺める。きっとあの青空のように晴れ渡った空の下で

娘達の修学旅行は終わろうとしているのだろう。そして、この青空も

また、娘達の笑顔が運んできたのかもしれない。

p1200662.jpg


振り返るとまだ、山は雲に覆われて、今日の夕暮れがそこから始まるか

のように、すでに暮れ色に染まり始めている。美しい稜線を描く飯盛山

に一礼をして、今日の短い散歩を終えることにしよう。


走行距離 20.5㎞


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