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時の止まったような旅

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今日は次回のオフ会の下見を兼ねて、日田から耶馬渓を

巡るコースを走る。朝霧の掛かった日田の町を8時過ぎに

出発し、緩やかな坂道を登りながら耶馬渓自転車道のある

山国町を目指す。走り始めの気温は12、3℃はあるのだ

ろうが、朝霧のため湿度が高く、気温よりも肌寒く感じて

しまう。もう一週間もすれば気温は今日よりも下がるだろう

から10℃くらいの気温の中の出発になりそうだ。

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山国町に入り耶馬渓自転車道にはいると、まるで時が止まった

様な風景が次々と目の前に現れてくる。薄暗い木立の中を

通るイントロ部分、大きな岩を削り取った道、そして視界が

開けると、懐かしい”日本の原風景”のような、穏やかで

のどかな風景が出迎えてくれる。

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その中を走っていると、ツーリングと言うよりもサイクリング

気分でペダルも遅くなってしまう。きっとこの道に似合うのは

時折すれ違う家族連れが乗ったレンタルサイクルのママチャリや

旅を重ねてきたランドナーだろう。悪い意味ではないがこの道に

は、ロードバイクは似合わない。プリントジャージも似合わない。

この時空間全てが穏やかで、緩やか過ぎて、その中に溶け込むには

今風の出で立ちでは、鮮やかすぎて、せわしすぎる。

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山国側に沿って走るこの自転車道は、小さな子供を連れた家族連れと

良くすれ違う。すれ違うたびに”こんにちは”と挨拶をすると

大抵は明るい声で返事が返ってくる。こんなにたくさん遊びで自転車

に乗っている人とすれ違うのは初めての経験で、いつか遠い将来、

こんな風景が日本のあちらこちらで見られるようになり、それが当た

り前の風景になって欲しいと、心から思ってしまう。

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それにしても、ここの風景は心に染みてくる。そしてそれに誘われる

ように心の中から、何かが沸き上がってくる。それは詩情だったり、

感傷だったりするのだけど、それをこの風景の前置くと、なんて陳腐

なものになってしまうのだろう。

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自分が思っていたよりもかなりスローなペースで走っても、まだこの風景

の中ではせわしなく感じてしまい、自分が今まで積み重ねてきた”旅”が

まだまだとんだ若造だということに気付かされる。いつか旅を重ね行き、

ここの風景に似合うような、ここの風景の一部なれるような、そんな自転車

乗りになりたい。だから、私の旅はまだまだ、終わらない、終われない。

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青洞門は観光客の車で混雑していて、とても自転車でゆっくりと眺められる

場所ではなく、川を渡り対岸からのんびりと眺める方がお似合いのようだ。

今走ってきた自転車道を折り返すわけだけど、逆から見る風景はまた新鮮で

とても今走ってきた風景とは思えず、また新しい驚きで向かい合うことが出来る。

自転車道を一旦、柿坂まで戻り、そこから深耶馬渓へと向かうと耶馬渓ダムまで

少し急坂がある。ダムを過ぎ、深耶馬渓の入口までは比較的に緩やかな道が続き

まわりも穏やかな山村の風景が拡がっている。

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風景が山深くなり紅葉が目につき始めると、そこから深耶馬渓となる。

駐車場から一目八景までは出店が続き、紅葉狩りの観光客で賑わっているが、

とてもこの雑踏の中では、風景を味わうことなど出来はしない。早々にそこ

を過ぎ、緩やかに続いてゆく山道に沿って拡がる物静かな秋の山を佇まいを、

ペダルを踏みながら味わうことにする。紅葉はまだ5分にも到ってないが、

来週はもっと色鮮やかな姿をしているだろう。この山道を登りながら、彼ら

の胸にどんな落ち葉が降り積もって行くのだろう・・。

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鹿倉の峠を越えると日田へ向かう国道210号線までは、下り坂が続く。

玖珠が近づくとこの辺り特有の頭が平らな山が、あちらこちらに見えて

目を楽しませてくれる。国道210号線へ出ると行楽の車が多く、路側

帯の狭い場所や坂道では歩道を走った方が、風景に集中して走ることが

出来る。

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切株山、三日月の滝、慈恩の滝と過ぎ、天ヶ瀬に着く頃には、もう夕暮れ

の気配が辺りに漂い始めている。細い温泉街の道を抜けて、再び国道に

出て帰り道を楽しみながらペダルを漕ぐと、ちょうど湯布院行きの列車が

行き過ぎていった。いつもそうだが、列車の響きは、なんて、旅心を揺さ

ぶるのだろう・・・。まるで大きな荷物を貰ったように、心の中がどっしり

と重くなる。

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玖珠川を離れ日田市街へと道を進めると、もう辺りはすっかり夕暮れの色。

人恋しさを引き立てるような秋のこの時間は、旅人には悲しく、家族の待つ

子供には妙に嬉しく感じるのだろう。そんなことを思いながら、朝出発した

日田駅へと足を向ける。ここで記念の写真を撮った後、ノスタルジックな街並

みの残る豆田町の通りを抜けて、この旅の締めくくりにする。

来週、この道を仲間と再び辿るわけだけど、きっと心が満腹することは間違い

無いだろう。この一週間、心を空っぽにして是非、この旅を味わって欲しい。

そして私の言う”旅”を肌で感じて欲しい。

走行距離 116.5㎞

PS
ネタバレになるので、あえて風景の写真を載せてません。
来週をお楽しみに♪


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