雨の散歩

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今朝は気温がさほど寒くはないが、冷たい雨が落ちてくる天気。

傘を持つのは煩わしいので、ポンチョを着込んでいつものように

娘を学校まで送り、その後、室見川の河川敷を歩くことにする。

河川敷に降りると、明けてゆこうするオレンジ色の空と、夜に引

き戻そうとする黒い雲が互いにせめぎ合っている。そして、その

合間を縫うように、細い雨が川面に落ちてきている。

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振り返り北の空を見ると、先程の空とはまるで違う空の色、雲の色。

たぶん、こちら側から今日の朝はやってくるのだろう。あの青空が

拡がって、娘の帰る頃には明るい日差しが、落ちてきて欲しい。

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先日、朝日の腰掛けていたベンチには、今日は雨粒が腰掛けている。

空の上から落ちてきた彼らの目には、この川沿いの風景はどんな風に

映るのだろう・・?

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高い空から落ちてきて、いつの時かは海であったり、川であったりした

だろう今日の雨は、また川の中へと戻ってゆく。水面の刻まれる無数の

同心円は、何に向かって拡がって行き、また打ち消されてゆくが、その

形は”喜び”でもなく”悲しみ”に見えることもない。

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通り過ぎざまに、うなずくようにこちらを見ている小鳥は、私のこと

など気にもせずに、雨の中、身繕いに余念がない。

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そしてその向こうの川面には、白マンションが揺れながら映っている。

このまま雨に打たれていると、川面に映った世界へ入って行けそうな

気がしてくる。

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きちんと並んだ無機質な煙突。そこだけが、雨の風景の中で異質な

光を放っている。その光が私を捉えようと、透明な触手を伸ばしてくる。

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高い電線の上では朝を見張るように、大きな鳥が身動ぎ一つせずに、

じっと遠くを見つめている。その目線の先にあるのは、もうすでに

明日の朝の風景かもしれない。

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昨日の夢の名残のような、しぼみかけた風船は、行くあてもなくただ風に

流されている。やがて、昨夜の夢の記憶が消えると、この風船も人知れず

割れてしまうだろう。

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雨は大降りにもならず、細い糸のまま降り続いている。河川敷から上がり、

家までの道を歩きながら、小さな畑の前で一休みする。町中にポツンと

残されたこの畑からはいつも土の匂いがする。今朝はその匂いに雨の匂いも

混じって、今日一日の元気を渡してくれているようだ。その匂いに包まれな

がら、朝の仕事に向かうことにしよう。空は次第に明るくなり、やがて晴れ

間も見えてくるだろう。

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