夏の終わりの旅-3日目-2/宮崎-鹿児島

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国道を左折するとすぐに串間温泉が見えてくる。憩いの里の施設に入ってみると

室内温泉は改修中だったが、別棟の露天風呂は使えるようなので、さっそく

お金を払って、温泉に入ることにする。お昼時なのでもう少しお客が多いかと

思っていたが、2人ほどお客さんがいるだけで、露天風呂にゆっくり浸かって

真夏の青空を眺めながら、のんびりと昼間の温泉を楽しむことが出来た。

温泉からでて食堂でお昼ご飯を注文する。娘は親子丼、私は刺身定食、

刺身も新鮮で美味しかったが、ブリのアラの入ったみそ汁もそれに負けない

くらい良い味をしていた。食事を終えると大広間も無料で使えるようなので

30分ほど畳の上で昼寝をする。それにしても、ツーリングの途中の温泉と昼寝

がこんなに気持ち良いものだとは思わなかったなぁ・・(笑)これでまた、

午後からのツーリングを気持ち良く楽しむことが出来る。

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串間温泉から串間の市街地までは、緩いアップダウンが続いて行く。

いよいよここを過ぎれば宮崎県と鹿児島県に跨る志布志湾を見ることが出来る。

そう思うと照りつける日差しの強さも忘れて、ペダルさえ軽く感じてしまう。

時折娘と二人で立ち止まって、回りの風景を眺めてみると、やはり、どこか

南の国の匂いがする。そしてここが異国の土地だと実感する。

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途中の背の低い古い民家、その壁に掲げられた古い看板。川の向こうに拡がる

見知らぬ形をした山並み、そして力強い夏の雲。そのどれもがここが南の地

だと教えてくれる。

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串間市街に入り国道220号線と合流し、海に突き当たるとそこが志布志湾の

入口になる。ここからはまた、しばらく海岸線を走ることになるが、先程の

海岸線とはその色も、匂いも違う。遠くに大隅半島の島影がぼんやりと霞み、

その手前に穏やかな波が打ち寄せている。時折ゴツゴツとした岩肌を見せる

海岸線もあるが、この海も優しい色をしている。海は南に行くほどその色を

柔らかく優しくするものなのだろうか・・・。

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志布志湾沿いを走りながら鹿児島県に入ると、これで沖縄を除く九州6県を

全て走ったことになる。志布志を過ぎるとしばらく風景が単調で退屈なもの

に変わってしまうし、午後の暑さもピークを迎えようとしているので道の駅

”おおさき”で少し長めの休憩をとることにする。ここは公園もあるので、

頭から水を被り汗を流すことも出来るし、温泉施設もある。温泉は先程入った

ので利用しなかったが、涼しいロビーでかき氷を食べて暑さをしのぐことにする。

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道の駅”おおさき”から鹿屋市までは、アップダウンを繰り返しながらの道が

続いている。先程少し長めの休憩をとったとはいえ、なかなか娘のペースは

上がらない。暑さもそうなのだけど、退屈な内陸の風景や、連日のツーリング

の疲れも出てきているのかもしれない。今日泊まる予定のホテルに予定よりも

遅くなる旨の連絡を入れ、娘の後ろについてペースを作りながら走り続ける。

鹿屋市街に入る頃には夕方の5時を回っていたが、このペースで行けばギリギリ

夕日のあるうちに錦江湾と桜島を見ることが出来るだろう。娘にそのことを告げ

ると、少しは元気が出たようでペダルを踏む力がまた戻ってきたようだ。

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郷之原トンネルを過ぎ鹿屋体育大あたりから坂を下り始めると、夕日に輝く

錦江湾が見えてくる。その名の通りに煌びやかな夕映えの衣を身に纏った姿

に、今までの疲れも一辺に吹っ飛んでしまったようだ。遅れてきた娘もその

美しさに”綺麗!”と素直に感激したようだし、右端にどっしりと腰を下ろ

し噴煙を上げる桜島の姿に”大きいねぇ!とこれまた、びっくりしたようだった。

ここからは桜島を目指して錦江湾沿いを走ることになるが、この夕日の風景の

中、今回の旅はここまでにしようと心の中で決めた。それが何故そう思ったのか

きっと理由は色々あるのだろうが、この夕日に輝く風景に包まれていると、もう

心が満足してしまって、これ以上、先に進めなくなってしまったのかもしれない。

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鹿屋港への坂道を降り、明日新幹線で帰ることを娘に告げ、夕日の中を桜島へと

急ぐ。途中、今日最後の夕日を浴びる桜島が見える場所で写真を撮るが、その

娘の満足そうな顔に、このツーリングの全てがあるような気がしてくる。娘に

とっては暑く、辛いだけの旅だったのかもしれないが、3日かけてたどり着い

この南の大きな桜島の姿に、きっと何を手に入れたに違いない。明日は走らな

くて良いと分かった娘は、先程とはうって変わって、軽い足取りで夕日の中を

駈け抜けて行く。さて今夜は、地元の美味しいもので祝杯を挙げよう。そう心に

決めてこの旅の終わりに向けて走り出すことにしよう。

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桜島の溶岩道路に差し掛かる頃には、すっかり日も落ちてしまった。錦江湾に

浮かぶ明かりを消した漁船や、対岸に煌めいている街明かりを眺めながら、桜

島港を目指して走って行く。昼間ならば桜島の溶岩なども見えるだろうが、臆病

な娘にはかえって何も見えない方が、安心して走れるのかもしれない(笑)8時

過ぎに鹿児島港について、そのままフェリーへと乗り込む。親子二人と愛車2台で

450円也。フェリーの展望席に登って、とりあえず冷たいジュースで乾杯。

長かった夏の終わりの旅もこれで、一つの幕を下ろしたことになる。それにしても

長く遠く自転車で走ることは、なんて楽しいのだろう。今回の旅で、自分がいかに

自転車の旅が好きなのか、良く分かったような気がする。ゆっくりと近づいてくる

鹿児島市内の街明かりを眺めながら、それがまるで歓迎の花火のようにさえ見えてくる。

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ホテルのチェックインを済ませ、シャワーを浴びて、汚れたウェアをランドリーに放り

込むと、二人で夜の歓楽街へと足を向ける。かわいいホテルのお嬢さんに教えて貰った

お寿司屋さんで、キビナゴの刺身と握りを注文し、ささやかな二人だけの祝賀会とする。

この旅の中、たくさんの美しい風景を与えて下さった、そしてここまで何事もなく導い

て下さった旅の神様に感謝。2台の愛車も良くここまで走ってくれた。ありがとう。

最後に、小さな心優しい最高のパートナーに、心からありがとう。君がいなかったら

きっと、ここまで来れなかった。これからも、また一緒に走って行こう。そんな親父の

心を知ってか知らずか、ニコニコと寿司を頬張る娘の顔は、まるで幸せの固まりの様だった。


宮崎-日南市-串間市-志布志-鹿屋-垂水-桜島~フェリー~鹿児島市

走行距離 188.5㎞ 平均時速 19.0㎞

宮崎出発 am4:00 ~ 鹿児島到着 pm8:40

3日間合計走行距離 538.2㎞(179.4㎞/day)

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