北松浦半島ツーリング-1

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娘のかけた目覚ましが予定よりも30分早く鳴り、準備を済ませても

ちょっと手持ちぶさたなので、近くの24時間営業の定食屋さんで

朝食を食べて時間をつぶすことにする。早く起きた30分を定食屋で

過ごして外に出ると、すっかり朝はあけていて、今日一日の秋晴れを

約束してくれるような空が拡がっている。姪浜駅までゆっくりと走り、

駅前の広場で愛車を輪行袋に詰め込んで、駅のホームへと上がって行く。

回りの人達を見るとすっかり秋の洋服。私達親子だけが、半袖半ズボン

の格好に娘と顔を見合わせて笑ってしまう。さて、今日の旅、秋の空の

下でどんな顔を見せてくれるのだろう・・・?

p1190687.jpg

午前7時11分の電車で姪の浜を出て、唐津着が8時14分。乗り換えの

時間を10分ほど待った後、JR唐津線に乗り込み伊万里へと向かう。

伊万里行きの車両は鮮やかな黄色の車体で、内装も広々としていて

輪行袋を2つとも邪魔にならずに置くことが出来る。以前佐世保ツーリ

ングや去年の末のオフ会で走った道を車窓から眺めながら、列車の響き

の中で旅が進んで行く。娘も初めて乗る車両の中や無人駅を興味深そう

に眺めていた。列車は予定通り9時11分に伊万里に到着。改札を抜け

駅前の広場で愛車を組み立てると、ひと通り点検をして走り始めることに

する。知らない町からの出発は、いつもなんとなく真新しく、少し緊張

してしまう。そんな私の気持ちを見透かすように、今日の空も高い。

p1190689.jpg


駅前の地図で方向を確かめたつもりが、どうやら逆方向に向かっていたらしく

10分ほど時間をロスしてしまう。やれやれ今日は時間に追われる旅なのに・・

と思いながら、改めて栗の木峠へ続く坂道へと向かうことにする。坂道を登り

始めてしばらくすると、この坂道の雰囲気が日向峠を2倍ほどスケールアップした

感じだなぁと思い始める。もちろん日向峠のように見通しが悪いわけでもないが

坂道のリズムが良く似ている。気持ち良い秋風が吹き上げてくる中、なんとなく

親近感を感じながら、坂道を登って行く。娘は時間を気にしてかペースが乱れて

疲れ始めている様子。ショートカットのコースも有るからと声を掛けて、少し

休憩を取りながら峠を目指すことにする。

p1190707.jpg


坂道を登りながら次第に眼下に開けて行く風景を、水補給のたびに立ち止まり

眺めながら進んで行く。ゆっくりと登ってはいるがしばらくすると、登り始めには

あんなに高く見えていた山の頂上が、知らない内に間近に迫ってくる。峠越えの

楽しみはこんな所にあるのかもしれない。そんなことを思いながらまた、ペダルを

踏んで行く。有料道路の標識が見えてくると、坂道の勾配も緩くなり、道の左側の

斜面には棚田の風景も見え始める。初夏の夕暮れ時の風景などを思い浮かべながら、

遅れてくる娘を待つことにする。

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料金所の手前で右へ折れると栗の木峠へ続く道にはいることになるが、生憎と遠くの

風景が霞んでいる今日の感じだと、峠からの展望も望めないだろうし、出発時のロス

と娘のコンディションを考えて、栗の木峠をパスして国見トンネルを通ることにする。

料金所で二人分の料金60円を払うと、料金所のおじさんから”気を付けていって

らっしゃい”と声を掛けられる。有料道路を通るといつもこんな風に声を掛けられるの

だけど、その声に元気を貰ったような気がして、勢いよくトンネルを駈け抜けて行く。

ここからは今までの遅れを取り戻すために、走りに集中して進むことにする。幸いと

道は県道18号線の分岐点まで大半が下り坂だし、風もそう吹いてはいない。さっき

までの坂道のストレスを発散させるように、ペダルを回して行く。

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国見トンネルから続く坂道を下り、瀬戸越町で国道498号から国道204号線へと

折れ、県道18号線への分岐路を目指す。204号線にはいると相変わらず車の量は

多いが道幅が広いので路側帯が狭くてもそう気にせずに走ることが出来る。本山トン

ネルを通り、佐々町に入ると遠くに見える大小の山の織りなす風景が拡がり始める。

そしてここが見知らぬ土地だと、改めて気付かせてくれる。

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県道18号線に入り佐々川沿いを走り始めると、先程まで味気なかった風景がガラリ

と趣を変えて、次々に私に語りかけてくる。秋の日差しを受けてなだらかな流れて

行く川、古い石造りのカードレールのない道、そして河口の方へと霞んで行く風景。

そのどれもが、ただ自転車で走るだけの行為を”旅”へと昇華させてくれる。

そしてその旅から生まれる時間が、私達親子の絆をより固く結んでくれる。

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見返橋を過ぎて小佐々町に差し掛かると”日本最西端の町”の看板が目に付く

ようになる。時間があればそこまで行ってみたいのだけど、今日はその余裕はない。

でもその余裕のない中にも、旅は染みいってくる。古いコンクリートの橋とその向

こうの小高い山、金色の稲穂、小さな川の流れ。そこを過ぎてさらに河口へと進む

とすでに忘れ去られたような石造りのアーチ橋。急ぐ中にも見落としてはいけないと

ここからは、強く向かい風が吹き始める。

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小佐々町にはいると緩やかなアップダウンが続く、半島ならではの道が始まる。

坂道の勾配はさほどきつくないのだけど、下りが短くまたすぐに登りというこの

道のパターンは今までもそうだったけれど、やたらと足が疲れる。おまけに強い

向かい風が吹く今日のコンディションだと尚更そうだ。それでも娘は時間に遅れて

はまずいと思っているので、懸命に後ろをついてくる。坂道を下り視界が開ける

たびに現れる港の風景を眺めながら休憩を取り、鹿町へと進んで行く。

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鹿町の役場前で時間を見ると、遅れを取り戻しほぼ予定通りの時間に着くことが

できた。娘も少し安心したようだけど、いつもよりも疲れている様子。それでも

まだ強い向かい風は止みそうもないので、江迎町まで走ってみてショートカット

コースにするか、平戸大橋へ向かうかを決めることにする。

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江迎川に架かる橋の上で、遅れてくる娘を待ちながら、ぼんやりと河口の風景に

心を遊ばせる。私より5分ほど遅れて娘が追いついてくるが、それでも予定時間

ギリギリ。さてここから平戸大橋まで10㎞強、そこから伊万里までの帰路が

約45㎞。娘にどうするか聞いてみると、”がんばる!”との一言。やれやれ、

負けず嫌いは誰に似たのか知らないが、最悪”伊万里で泊まり”とヘタな

ダジャレでオチを付けることにして、平戸大橋を目指して走ることにする。


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