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北松浦半島ツーリング-2

北松浦半島ツーリング-2 に関する記事です。
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国道204号線、平戸街道に入ると趣のある造り酒屋の家並みが出迎えてくれる。

それを過ぎると古い鉄橋が河口の上をなだからに延びて行く。私にとっては

情緒豊かな風景も娘には、ただ向かい風の強い道にしか見えないのかもしれない。

それでも一緒に走っていると、何か繋がっているものがある。そう信じないと

とても二人での旅は続けられない。

p1190794.jpg

”道の駅たびら”を過ぎても、まだ風は弱まらない。遅れて来る娘が気にはなるけど

先に平戸大橋まで走って待つことにする。田平公園を過ぎると丘の向こうに赤い

橋脚が見えてきて、やっと今日の目的地に着いたことになる。ここで10分遅れ以内

で娘が追いつけばスケジュール通りの時間となるが、予想を裏切って5分遅れで娘が

到着。余った5分で橋を見学して、列車の待つ伊万里に向けて走り出すことにする。

p1190801.jpg


平戸大橋を後にして松浦へと向かう道は、先程までが向かい風だったので、こんどは

追い風に変わると思っていたのだけど、意に反して今度も強い向かい風が吹いてくる。

娘の疲れもたまっている頃なので、少しゆっくり走りたいところだけど、一応、列車

で帰ることを前提に、残り45㎞を走ることにする。平坦路でアップダウンが少ない

道だと3時間有れば十分に走りきることが出来るのだけど、この道の状況と向かい風

だと3時間を超す可能性もある。それでも、いつものように途中休憩をとりながら、

松浦へと道を進める。松浦町に近づくと巨大な発電所が出迎えてくれる。海の中に

どっしりと腰を下ろしたような姿は、文明の楔のようにも見えるが、その危うさは

隠しようがない。

p1190828.jpg


松浦を過ぎた辺りから娘のペースが上がってくる。風が少し弱まってきたことも

有るけど、振り返る視界の中から娘の姿消えることがない。ペースを上げるために

平地では30㎞/hを切らないように走っているのだから決して遅いペースでは

無いのだから、娘がいかにがんばって走っているかがよく分かる。途中のコンビニ

温かい肉まんとジュースで最後の休憩をした後、ラストスパートをかけることにする。

娘にコンディションを聞くと”ウン!”とうなずいただけだったが、まだ気力は

衰えていないようだ。

p1190835.jpg


ようやくアップダウンの道も終わり、次第に夕暮れて行く海岸線を軽快に飛ばして

行く。途中からやっと追い風に変わってきたので40㎞/h近いスピードで走って行くが

その遠く後ろを娘が追いかけてくる。伊万里大橋が見える辺りで時計を見ると、予定

よりも30分以上早くここまで走ってきている。この様子だと列車の時間時は余裕綽々

で間に合うのだけど、そのことは娘には告げず、そのままのペースで伊万里を目指す

ことにする。

p1190843.jpg


右手に今朝登った栗の木峠の山が見えてくると、伊万里駅も近い。娘も先程よりは

ペースが落ちてきているようだけど、もう何の心配もないだろう。川西の交差点から

左折して少しペースを落として伊万里駅を目指す。伊万里駅に着き時計を見ると午後

5時30分。平戸大橋を出たのが3時10分だったので、ここまでの45㎞を時計読み

で2時間20分で走ったことになる。やれやれ、毎度のことながら娘には驚かされるが

今日もまた、娘の芯の強さを見せて貰った気がする。

p1190853.jpg


娘は伊万里駅に着くとホッとした表情でニヤリ(笑)。まだまだ、余裕がありそうな表情

に”疲れたやろ?”と聞くと”うーん、もうちょっと走れる”と笑っている。こりゃ来年

からは先頭交代が決まったようだ。愛車を輪行袋にしまい、近くのコンビニで夕食の弁当

とビールを買って駅のベンチで、とりあえず今日の祝杯を挙げる。列車を待ちながら、

ビールを飲み、今日のツーリングを振り返ると、ずっと風のかなを彷徨い続けていた

ような気がする。それでもまた、明日になればたくさんの風景達が、思い起こされて

再び旅を心が求めて行くのだろう。

p1190858.jpg


ガタゴトと揺れ夕闇の中を唐津へと向かう列車の中で、娘と今日のツーリングを振り返る。

娘によると一番印象に残ったのは”平戸大橋”、次に国見トンネルまでの坂道、後は

向かい風だそうだ(笑)。どうやら平戸大橋以外は、皆、辛い思い出が残っているよう

だけど、その顔は満足そうに笑っている。唐津から一度列車を乗り換えて、再び列車に

揺られて家路をたどる。安心して疲れが出たのか、横になって眠ってしまった娘の横顔は

まだまだ幼さが残ってはいるが、もう、上り坂以外は私と同じ位走れるくらいに成長した

娘の姿に少し感動している自分がいる。ツーリングを通して成長してきた娘は、これからも

その中で何かを得ながら、大きく育って行くのだろう。その姿を思い浮かべながら、列車

は今日の旅の終わりへ向けて、真っ直ぐ走り続けていた。

走行距離 123.5㎞  平均速度 20.2㎞/h


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