秋の日差しの中で

秋の日差しの中で に関する記事です。
FC2 Blog Ranking
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[RSS] [Admin] [NewEntry]

昨夜の楽しい宴会の名残が残っているようで、今日は1日

のんびりすごそうかとも思ったが、勉強に集中したいらしい

娘の邪魔をしても仕方がないので、午後から1人でブラブラ

とポタリングに出かける。とりあえず飯氏まで走ってコスモス

でも見ようと走り始めるが、走り出すまでは何となく重く感じて

いた身体も、一度ペダルを踏み出すと、そんなグダグダした

感じはすっかり消えて、短い旅の中に心が遊び始めている。

p1200512.jpg



飯氏のコスモス畑に着くと、たくさんの人がベンチに腰掛けたり、

シートを広げたりして、今が盛りのコスモスの花を楽しんでいる。

あまりに煌びやかなこの花は、季節の花なのだろうが、なんとなく

造花のような感じがしてしまう。きっと人が故意に植えたせいも

あるのだろうが、辺り一面のコスモスの花よりも、田圃の畦など

にポツンと咲いている姿の方に不思議と情緒を感じてしまう。

p1200509.jpg


さて、ここからどこへ行こう?そう考える間もなく、ペダルを

脚が踏み込んでいる。波多江まで走り、そこから糸島半島の内陸

に入ると、風景はすっかり秋の佇まいをしていて、空から落ちて

くる透明な光の中で、キラキラと輝いている。田圃の中にポツン

と佇んでいる鎮守の森。一本だけ取り残された広葉樹。私の

心の琴線に響く風景が、いつも私を待っていてくれる。

p1200523.jpg


すっかり刈り入れの終わった田圃からは、藁の匂いがする。風に

乗ってやってくるその香りの中で、今日の私の旅が深まって行く。

そしてその向こうにどっしりと腰を下ろした可也山は、そんな私

をいつも見守ってくれる。

p1200535.jpg


行くあても決めず、気の向くままに道を変えながら走って行くと

どこにでもありがちな風景が、今日しか出会えないかけがえのない

風景に変わってゆく。一期一会、そんな言葉が浮かんでは消えてゆく。

p1200542.jpg


二見浦へ行くつもりが、途中から気が変わって小田浜へと続く道へ

迷い込んでしまう。緩やかな坂道を登り、採石場が見える山に近づき

また見知らぬ風景の中に溶け込んでゆく。三叉路の道しるべに愛車を

預けて、また行く道を思案する。右へ行こうかそれとも左・・・。

答えのない押し問答に、ふと笑っている自分がいる。

p1200552.jpg


峠とも言えないような坂道を登り、ふと足を止めるとまた新しい花。

草むらの陰に隠れるように、蔓を伸ばしたその先にポツポツと咲い

ている青い花。多分その名前を知ることはないだろうが、この花の

美しさはいつまでも記憶の中で、生き続けることだろう。

p1200555.jpg


小田浜へと降りてゆく緩やかな坂道からは、秋の風景を満喫する

ことが出来る。田圃に藁をかけ干しにしてある風景は、きっと今日

出会わなければならなかった風景だろう。よく体力や脚力が無ければ

ツーリングは出来ないように思われがちだけど、それも一つの条件かも

しれないが、私にとっては旅を飲み込める心の器の広さの方が大事

と思っている。どんなに体力があっても力があっても、旅の大きさを

計れない心では、長旅は続かない。すぐに心が満腹してしまって脚が

止まってしまう。ポタリングは、そんな心の器を拡げるためのトレーニ

ングのようなものだ。

p1200560.jpg


小田浜に着くと、玄界灘が目の前に拡がっている。能古の島や百道

まで見渡せる今日の晴天の下で、キラキラと輝いている午後の海。

先程までの里山の風とは、違う匂いの風が私の回りを包み、通り

過ぎて行く。その風を追いかけるように、ペダルを踏み込むと愛車

は風になったかのように、なめらかに加速し始める。

p1200577.jpg


九州場所ののぼりが立つと、季節はもう秋本番。そんな毎年訪れる

季節の風物詩に目を留めるのも良いし、傾きかけた午後の日差しに

輝き始めた、瑞梅寺川の河口の風景を眺めるのも良い。そんなこと

を思いながら、今日のポタリングが終わろうとしている。今宿あたり

で家に電話をすると少し眠そうな娘の声。きっと、勉強をし過ぎたの

だろう。頑張り屋の娘の姿を想像して、ふと可笑しくなってしまう。

”お風呂、沸かしとくけんね”と電話を切る娘の優しさに包まれて、

たどる家路への足取りは軽い。風も夕日も優しく背中を押してくれる

ようだ。

p1200582.jpg


走行距離 40.2㎞


コメントを読む




スポンサーサイト

[RSS] [Admin] [NewEntry]

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://sirrus.blog94.fc2.com/tb.php/751-14c6baed
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。