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何の気配もなく、静かに太陽が昇って行く。
まるで、赤い木の実の様な太陽は、昨日誰かが
無くしてしまった、赤い風船なのかもしれない。
見失った主を、高い空から捜しあぐねているのかもしれない。
静かな朝、やがて赤い風船がはじけて、1日の光が拡がって行く。

まるで、赤い木の実の様な太陽は、昨日誰かが
無くしてしまった、赤い風船なのかもしれない。
見失った主を、高い空から捜しあぐねているのかもしれない。
静かな朝、やがて赤い風船がはじけて、1日の光が拡がって行く。

夕方近くになって仕事に目処が付いたので、久しぶりに自転車で
走ってみることにする。ここ数日気温も上がっているので、きっと
日向峠の紫陽花も咲き始めているだろう。その花を見に行くことに
してペダルをこぎ始める。

夕暮れが近づいているとはいっても、まだ気温が高く、坂道を登り
始めると汗が額から流れ落ちてくるし、久しぶりの坂道に息が苦しく
感じ始める。スイカズラの花に助けられるように、小休止をとると
その甘い香りが胸の中に拡がって行く。

日向峠を越えて、坂道を下り始めるとやっと花を開き始めた紫陽花が
見えてくる。暮れなずんだ光の中で、薄緑の葉と薄い水色の花が
梅雨の雨を呼んでいるようにさえ見える。

さらに下って、土手の下を見ると白い小さな花に、蝶や蜂が群がって
いる。きっとこの花の蜜は甘いのだろう。他の花には目もくれず、
しきりと飛び回りながらも、この花のそばを離れようとはしない。

下り坂の途中で、竹林から見える水田が、一枚の絵のように
心に飛び込んでくると、ふと愛車を止めてしまう。
いつも走る道なのに、いつもと違う新しい風景がそこにはある。

末永の交差点から今日は戻ることにして、周船寺の方へ向かう。
傾いて行く夕日の中で、すっかり熟れてしまった麦畑が頭を
垂れてる。その向こうには可也山がぼんやりと霞んでいる。

夕暮れの中で色鮮やかに輝き始める路傍の花に、今日一日の
幸せを見つける時間。こんなにも風はやわらかく、暖かい。


その風に押されるように愛車の側へ向かうと、花たちが
そっと手をさしのべてくれる。その手は優しく、どこか
母の温もりに似ている。

走行距離 25.5㎞
走ってみることにする。ここ数日気温も上がっているので、きっと
日向峠の紫陽花も咲き始めているだろう。その花を見に行くことに
してペダルをこぎ始める。

夕暮れが近づいているとはいっても、まだ気温が高く、坂道を登り
始めると汗が額から流れ落ちてくるし、久しぶりの坂道に息が苦しく
感じ始める。スイカズラの花に助けられるように、小休止をとると
その甘い香りが胸の中に拡がって行く。

日向峠を越えて、坂道を下り始めるとやっと花を開き始めた紫陽花が
見えてくる。暮れなずんだ光の中で、薄緑の葉と薄い水色の花が
梅雨の雨を呼んでいるようにさえ見える。

さらに下って、土手の下を見ると白い小さな花に、蝶や蜂が群がって
いる。きっとこの花の蜜は甘いのだろう。他の花には目もくれず、
しきりと飛び回りながらも、この花のそばを離れようとはしない。

下り坂の途中で、竹林から見える水田が、一枚の絵のように
心に飛び込んでくると、ふと愛車を止めてしまう。
いつも走る道なのに、いつもと違う新しい風景がそこにはある。

末永の交差点から今日は戻ることにして、周船寺の方へ向かう。
傾いて行く夕日の中で、すっかり熟れてしまった麦畑が頭を
垂れてる。その向こうには可也山がぼんやりと霞んでいる。

夕暮れの中で色鮮やかに輝き始める路傍の花に、今日一日の
幸せを見つける時間。こんなにも風はやわらかく、暖かい。


その風に押されるように愛車の側へ向かうと、花たちが
そっと手をさしのべてくれる。その手は優しく、どこか
母の温もりに似ている。

走行距離 25.5㎞
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