国東半島ツーリング-3

国東半島ツーリング-3 に関する記事です。
FC2 Blog Ranking
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[RSS] [Admin] [NewEntry]

竹田津港をでて国見に入る辺りから、海はその名前を伊予灘へと変える。ここから国東までは

内陸、海岸線とも穏やかな風景が拡がっている。きっとずっと昔から同じ佇まいを見せている

のだろう、そんな風景は特に感動もしないが、じわじわと心を押してくものがある。穏やかな

日差しの中で、いつもよりも軽く感じるペダルを漕いで居ると、ペダルを漕いだ分だけ時計の

針が進んで行くような、そんな錯覚に陥ってしまう。ふと、このまま時間が止まってしまって、

この風景の一部になってしまえたらどんなに幸せだろう。私は路傍の朽ちた木になって、時折

訪れるであろう旅人を黙って見送ろう。

P1100761.jpg

国東からは海岸沿いに”国東半島サイクリングロード”が走っている。伊予灘を眺めながら走る

この道は、海を満喫出来る平坦な走りやすい道になっている。ただ、どこのサイクリングロードも

そうだが、入口が分かりにくい。せめて大きな案内板があればいいのだけど、大概は後で気づくこ

とが多い。そしてこの自転車道は、途中で何度もとぎれ、中には行き止まりの所もある。方向音痴の

人は県道沿いを走った方が良いかもしれない。せっかく伊予灘を満喫出来そうな道なのに実に

残念でしょうがない。それでも、見所はやはりあるわけで、川に掛かったアーチ橋を渡りかけると

海鳥たちが整列して私達親子を出迎えてくれた。横を通り過ぎるたびに飛び立つカモメたちと

併走しながら、眺める海はまた一段と美しく、今日一番の思い出として心の中に残ることだろう。

P1100757.jpg



道の駅くにさきは、サイクリングーターミナルとなっていて宿泊も出来るようだけど、相変わらず

自転車道への案内が分かりにくい。県道を走っていると歩道に自転車道の標識が出ていて、やっと

この歩道が自転車道であることが分かるくらいである。この辺りから空模様があやしくなってきた

ので少しペースを上げて武蔵町を過ぎることにする。大分空港を過ぎるとちょうど飛行機が降りて

来るところで、海に飛び出た滑走路と誘導灯に向かって大きな飛行機が着陸するのを目の前で見る

事が出来た。誘導路の下の浅瀬では、海鳥達がすっかり飛行機に慣れてしまった様子で、驚きも

せずに餌をついばんでいた。

P1100762.jpg


空港を後にして、杵築を目指す。杵築が近づいてくると交通量も多くなり、町中にはいると

久しぶりににぎやかな町が出迎えてくれる。段々夕暮れがその色を深めて行くと、今日の

旅も終わりに近づいて行く。高山川、八坂川の橋を渡り、杵築を後にするともう日出までは

後わずかである。危ぶんでいた空からも、薄日が差してきて今日の旅を締めくくりを飾って

くれる。ああ、今日も良い日だったと心から思える時間。振り返り、娘に手を振ると大きく

手を振り替えしてくれる。年末の走っただけのツーリングと違い、今日のツーリングは、

娘の中に何かを残したらしい。我が子ながら良い感性をしていることに安心しつつ、

今年最初の旅の終わりを迎えることにする。

P1100783.jpg


日出について、暘谷城跡の石段を別府湾へと下る。すっかり夕暮れてしまったとはいえ

別府湾の空にはまだ、1日の名残の色が残っている。”お疲れさん”と娘の肩を叩くと

にっこり笑う娘の背中がまた一段と、たくましくなったようだ。もうすっかり一人前の

サイクリストの顔をした娘を誇りに思いながら、また古い石段を登ることにしよう。

”今年はきっと、いい年になる”空からそんな声が聞こえたような気がする。

P1100790.jpg


走行距離 128㎞

走行時間 6時間49分


コメントを読む


スポンサーサイト

[RSS] [Admin] [NewEntry]

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。