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感傷ポタリング-2

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中学校の校庭を出て坂道を下る途中に、診療所の建物が残っていた。

今はもう誰も住んでいる様子のないこのしゃれた建物は、幼い頃の

私には近寄りがたい雰囲気があった。診療所のドアをくぐると、

アルコールの匂い。薄暗い診察室には、茶色いガラスのビンに

たくさん差してある、銀色の器具。藍色をした細い注射器。先生の

胸に掛かっている聴診器は、胸に当てられると心臓が止まるくらいに

冷たかった記憶がある。

P1080693.jpg


路地に入り、原本村をしばらく散策する。村の中にはいると、

当時と全然変わらない村の佇まいに、タイムスリップしたような違和感

を感じるが、ところどころ剥がれかけた土塀や、石垣の痛みかたに、

やはり十数年の年月を感じずにはいられない。

P1080696.jpg


村を抜け坂道を下り、細永の菊池川に架かる橋当のたりは、当時の

記憶のままの風景を残している。土曜日の午後の帰り道には、良く

このあたりで、パンを食べながらさぼったものだった。今はもう

無くなってしまった橋のたもとの店に立ち寄り、アイスキャンデー

等を食べながら、友人とたわいもない話しをするのが、その当時の

日課でもあった。

P1080698.jpg


川を遡りすっかり雰囲気の変わったしまった大場堰に立ち寄る。

当時ここは禁漁区で、うっそうとした森が茂り、暗い水面の下では

大物の魚がたくさん泳いでいたのだが、今ではすっかりその姿が

更正されて、明るい健康な佇まいを見せている。そして少し濁った

水面には大きな魚の姿は無く、水深もすっかり浅くなってしまっている。

P1080702.jpg


古川から立門へかけては、その変貌があまりに激しく帰るたびに

胸を痛めるのだけど、今日もまた同じ思いに駆られてしまう。

護岸工事とダムですっかりきれいになった岸辺からは、道の駅

を示す噴水が吹き出していて、観光客で賑わってはいるのだろうが

その毒々しいけばけばしさには、目を背けたくなる。上流4㎞先には

清流を誇る菊池渓谷があるのに、この川の痛み具合はどうだろう。

遠くから来る観光客には清流と感じるだろうが、泥が堆積し、魚の

姿もまばらなこの川に、どんな未来があるのだろう。

P1080707.jpg

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